Blog

Blogブログ

向上委員会情報発信チーム

ジブリ作品は永久に不滅です。その①平成狸合戦ぽんぽこ編

2019.04.12

突然ですが4月5日の「金曜ロードSHOW!」にて放送され映画『平成狸合戦ぽんぽこ』は、ご覧になられましたか?本日4月12日は『風立ちぬ』が放送されます!丁度見たかったラインナップでジブリファンの私には嬉しい限りです(*^▽^*)

ジブリ作品は言わずもがな、子どもから大人まですべての人を楽しませてくれる国民的アニメであるとともに、全世界に誇れる素晴らしいアニメ作品ですよね。

ところで皆さんの大好きなジブリ作品はどれですか?『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『天空の城ラピュタ』などたくさんあって順位はつけにくいですよね(*^-^*)

過去のジブリ作品の興行収入データから比較のグラフを作成してみました。
(トトロやラピュタなど興行収入は当時はさほどですが、後のグッズ販売やテレビ放映権で利益を稼いでいますので、必ずしも興行収入が高い作品=名作ではないのですね)

映画歴代興行収入ランキング(日本国内)をみてもジブリ作品の凄さが見て取れます。

1位『千と千尋の神隠し』308億円/2001年
2位『タイタニック』262億円/1997年
3位『アナと雪の女王』255億円/2014年
4位『君の名は。』250.3億円/2016
5位『ハリー・ポッターと賢者の石』203億円/2001年
6位『ハウルの動く城』196億円/2004年
7位『もののけ姫』193億円/1997年

話は変わりますが、小学生の頃に観たジブリ作品の印象と、大人になって観た印象は異なることに気づきました。それは先週観た『平成狸合戦ぽんぽこ』がまさにそうでした。

当時小学生だった私はこの作品をみて狸が自分たちの住処を守ろうと妖怪に化けて、人間達と戦う話。。。トトロとかラピュタの方が好きかな~(´-ω-`)としか思っていませんでした。しかし20年以上の月日を経てみたぽんぽこは何と面白く感動する作品だったのかと気づかされたのでした!!

出典(スタジオジブリ):http://www.ghibli.jp/works/#pompoko

『平成狸合戦ぽんぽこ』ってどんな作品だった?という方の為に簡単にあらすじを紹介させていただきます。

昨年(4月5日)82歳で逝去した高畑監督の代表作『火垂るの墓』と並ぶ、1994年公開長編アニメ映画で、原作・監督・脚本も高畑勲さんです。開発が進む多摩ニュータウンの一帯の狸が、生存を賭け人間に抵抗を試みる様子を描いた作品です。

四国の伝説の狸である徳島県小松島市の金長(六代目金長)、香川県屋島の禿(太三朗禿狸愛媛県松山市の隠神刑部が登場し、伝説にちなんだ神通力の数々を披露して人々を化かす様子が描かれています。


徳島県小松島市のたぬき広場に祀られている「六代目金長狸」徳島の銘菓『金長まんじゅう』でお馴染みですね


香川県屋島寺に祀られている「太三朗禿狸」佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸と共に、日本三名狸とされています


松山市久谷にある『隠神刑部』を祀っている、山口霊神社。八百八狸とも呼ばれ、四国最高の神通力を持っていたとも。

こちらのレジェンド狸さんの他にも四国には狸とゆかりが多くあります。私の身近では今年の7月で5周年を迎えます、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」の沿線『五郎駅』です。ここはご存知の方も多いと思いますが、運行が開始されてからは、おもてなしの一環としてタヌキの着ぐるみを身にまとったタヌキ駅長や地元の方々が、列車の出迎え・見送りを行ってくれます。とても温かい気持ちになるおもてなしです(*^^)v

すいません!話を戻します(;^ω^)
『平成狸合戦ぽんぽこ』の見どころ、伝説にちなんだ神通力の数々を披露して人々を化かす様子が描かれていますが元ネタ(伝記や歴史)を勉強してからみると、さらに面白いのです。

またオススメとしてスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんのラジオ番組鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』の中でぽんぽこについてこう語っていました。

鈴木:
あの映画っていうのは、観る機会があったら、そうやって観てもらえると面白いんですけど、ご承知のように高畑勲・宮崎駿っていうのは、東映動画というアニメーション会社で、共に働く仲間だったわけですよね。
あの映画って、タヌキの話でもあるんですけど、日本人の歴史でもあるし、もう一つ、東映動画の歴史でもあるんですよ。つまり、あそこに出てくる登場人物っていうのは、ほとんど全員が高畑と宮崎の仲間たちなんですよ。

鈴木:
そうなんです。ぼくは忘れもしないですよ。映画が完成したときに、ぼくの隣に宮崎がいて、それで権太が出てくるでしょう。それで、すぐにカッときて、ああでもない、こうでもない、って言うのが宮崎なんですけど。

鈴木:
そうです。若いときはだいたいそうだったんですよ。で、結局、気が短いからすぐ死んじゃうじゃないですか。
で、ぼくの隣で、気がついたら泣いてるんですよね(笑)。
それで、ちょっと虫が良すぎるんじゃないかと思ったんですけど、正吉という主人公。あれは、高畑さんですよ。              
出典:ジブリのせかい http://ghibli.jpn.org/trivia/pompoko-7/

 

 

そうやって置き換えてもう一度見てみると「なるほど~(´-ω-`)確かに!」と多くの気づきがありました!
あと声優陣もめちゃくちゃ豪華( `ー´)ノ さすが高畑監督です。細部までリアリティーを追及しています!
リアリティーといえば、声のシーンも普通アニメはアテレコが一般的ですが、この作品は先に役者さんの声を録るプレスコでやったそうです(声に合わせてアニメーションを作成することで、口の動きと声がぴったり合うそうです)

終盤のシーンは…..けっこうきます(´;ω;`)
久々に故郷へともどった文太のセリフ「山を返せ 里を返せ 野を返せ」そのあとみんなで「最後の力を出し合ってこの風景を元に戻してみませんか」
狸たちがもう無くなった日本の原風景を見せるシーンは、現代の日本人が忘れてしまったものを問いかけてるんだと感じてました。涙腺崩壊www

さいごに

ジブリ映画を観たあとに色々と考えさせられます。監督の伝えたかったこと。自分とは。自然とは。動物とは。。。宮崎駿監督のアニメとはまた違った、現実に起こる問題を解決することの難しさが描かれていますね。高畑監督のリアリズムが貫かれている、後世に残して欲しい素晴らしいジブリ作品の1つです。
P.S. 日テレさんへ。平成が終わってもまたテレビで再放送してくださいね! 企画課 柴田

 

 

 

 

明朗社に相談してみませんか?

制作に関するご質問やご相談等、お気軽にお問い合わせください。

問い合わせる

上に戻る